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第4章 誠の事情

「いや・・・まだ・・・


　ただ、この関係に興味がなくなった。はじめは楽しかったけど、

　最近じゃマンネリしてるし、ただのセフレだろ？
　
　愛のないセックスに嫌気がさしてきた。
　
　勝手だけど、今日で最後にする・・・割と長い関係だったからフェードアウトは駄目だと思った。」



一息に伝えると、女は興味なさそうに「ふーん」とつぶやき俺をじっと見た。

「・・・愛のないセックス・・・ねぇ。


好きな女が出来たってこと、ね。

もう、食事にいくって雰囲気でもないわね、楽しかったわ。

もしその女に振られたら、慰めてあげるから、連絡して。じゃあね。



私はもう少しゆっくりしていくから、愛しい彼女に会いに行けば？」





ゆっくりとシャワーを浴びて、着替えるとほっとした気分で部屋を後にした。