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第1章 安らぎの場所

「おい、…起きろ、お前のコーヒー…飲むぞ…」
とカップを鼻先に持っていく、

「……ん、……くんくん…　　　　（ぱちっ）　　
誠さん、圭太さん、おはようございます。
今日もありがとうございます。」

長い黒髪を整えながら、目覚めた女子学生、宮内麗（みやうちうらら）…１年
黒目がちのぱっちり二重、ぽってりと厚い唇、はっきりとした顔立ち。

「いい鼻…匂いで起きるとか…『犬』みてぇ…ん、」
とコーヒーを突き出す。

「誠さん、ありがとう。ここのコーヒー大好き！」
満面の笑みでコーヒーを受取ると「くんくん」と香りを楽しみながら飲みはじめる。