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知らなくってもいい性
第18章 込み上げる感覚

パシッ!

すぐにボスから平手打ちが飛んできた。

「だから、うるさいって。首が疲れてそうだったから、親切に楽にしてやったんだろ?
ありがたく思えよ。」

もうこんなの嫌だ...

「俺もちょっと抜いてくるよ。ボス持ってて。」

ポスッ

私はボスの手に乗せられた。

「えっ、シューヤ持ってよ。」

ポンッ

「えぇ!!リアル生首じゃん俺やだよ!」

ポンッ

天地が回る。ボールってこんな気分なのかな...
気持ち悪い...

いっそ、このまま床に落ちてしまえばもう何も感じずに済むかもしれない。

「二人とも遊ぶのもいいけど、それたぶん落ちたら普通に頭打つからやめた方がいいよ。」

マッチョはとくに興味なさげに、でもさらりと忠告して、二人の軽い首投げ?は終わり、結局ボスの手に落ち着いてしまった。

「しょうがないな。僕が持っててやるよ。
...カズキまだかな。」

「なんか昨日、こいつの世話であんま寝てなかったみたいで、今日はよく寝てんじゃない?」

「じゃ、しょうがない。
面倒みてやるかな。」

振り回されて気持ちの悪さでいっぱいだった。
吐きそう...

髪型がまだボブで良かった。これがロングだったらもうホラーだな。

そんなことを考えながら、なんとか気持ち悪さは落ち着いていった。
すると、込み上げてくるものを感じる。

あぁ、今マッチョが入れてるんだ...

あちこちでバラバラに感じる感覚に脳がついていけないようだった。
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