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暁闇
第21章 重なる
避妊具の処理を終え、彼女のそばに横たわった。
「……大丈夫?」
その問いに、あおいさんは顔を赤らめなからも少し微笑んで。
「優しくしてくれたから……平気」
そんな言葉を。
「……ほんと可愛い」
胸が締め付けられるようなこの感覚は何故なのか。
たまらず、彼女を抱き締める。
好きで。
どうしようもないくらい、彼女が好きで。
繋がれた幸せと。
さらに知った彼女の可愛さと。
もう……すべてをたまらなく思うぐらいで。
「好きだよあおいさん」
背中に回される彼女の腕。
「……私も、好き……」
重なる、鼓動。
心地よくて、少しそのままでいた。
もう、ずっとそうしていたかったけど。
「……身体、拭かないと」
そう言って俺は、静かに身体を離した。
べたべたで、きっと気持ちが悪いだろう。
されるがままの彼女の足を少し開かせ、ティッシュをあてがう。
……出血はそれほどでもなくて、思わず安堵の息が漏れた。

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