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第10章 まどか、焦る

太基さんはすごく優しい。
でもそれは恋愛では良いこととは限らない。

付き合うことになった日、キスをされた。
だが、その後は何もない。
エッチどころかキスもない。

デートはしている。
甘いものばっかり食べてるから、ちょっと太った。
でもそれだけだ。

キスすら一回しかしていないってどういうことだろう。
私に魅力がないのだろうか。
太基さんから見たらやっぱり私はオコサマということか。

最初は大切にされているのだと思った。
でもだんだん不安になる。
私ばっかり太基さんのことを好きなんじゃないだろうか。