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第10章 番外編

「じゃあ、連絡待ってます。また後で。」


あの柔らかい声も、好き…聴いてると落ち着くっていうか、もっと話をしていたくなる、みたいな。立ち居振る舞いも綺麗で、帰って行く後ろ姿だけでも品があって…


三島くんはきっと、基本的には落ち着いた人。昨日もお店を回った時に感じた、さり気ない気遣いや案内上手な所は、一緒にいて居心地がいい。変に女性の扱いに慣れてるとかじゃなく、誠実な人柄がちゃんと伝わってきて安心できる。たまに真っ赤になって慌ててる姿も、愛嬌があって楽しいし…


『いい人、だよね…』


「三島くんがサッカー部に入ったのは…」
「マドカのことが好きなんだって」


もしもそうなら、嬉しい、かな……？もしも本当に、三島くんが私を好きだったら……
そうだったら、私………