この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第10章 番外編

***
『三島くん、お待たせ!』
『いっ…いえ!』
奇跡が起きた。
『今日はよろしくね!』
『ここっこちらこそ!』
水曜日。放課後の靴箱前。
『結構待たせちゃった?ウチのHRいつも長いのよね…ほら、担任トキタ先生だから。』
今、僕の隣で笑っているのは他の誰でもない…園山さん本人です。
『あぁ…話が長いって有名ですね。』
『そうなの、今日はHR中に紙ヒコーキなんて飛ばす男子がいたから、もうカンカン!関係ない私達までお説教。ふざけてた男子は、今ごろ職員室でさらにしぼられてる頃よ。』
夢のようです。ずっと好きだった園山さんと二人きり。放課後に待ち合わせだなんて。

