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第10章 番外編

2番目の彼氏は、イシイくん。クラスでも大人しい彼は、成績優秀でメガネをかけた知的な雰囲気だった。


放課後の図書館デート。それが日課になりつつあった交際2ヶ月目。


『園山さん、良かったら今日はウチで勉強しない？前に言った、勉強のはかどるストレッチも教えてあげるよ。』


最初の彼氏より随分早く部屋に誘われたことに驚きつつも。真面目なイシイくんを疑うのは良くないと思って、とりあえず同行した。


『ねぇ……おうちの人、いないの？』

『あ、あー…え〜…あれ？いつもは姉がいるんだけどなあぁ？はは…もうすぐ帰ってくるかなー？ハハハハ…』

『………』


イシイくんは家に入るなり急に挙動不審になった。部屋にお茶を運んできた時にはもう、見るからに顔つきがおかしかった。