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やさしいキスをして?
第10章 番外編

『そうそう、それなんだけど〜…//』
私が俯くと、倉田さんはちょっと言いにくそうに口ごもって、顔を寄せてきた。
『そろそろあたしのことも、あさひって呼んで欲しいな〜って……えぇ?!あれ、マドカちゃん泣いてるの?!』
『ズズッ…ばか。泣いてないわよ!』
『うそだ!鼻赤いもん!もしかしてまた熱が出た?!ちょっと待ってて、いま先生呼んでくるから…!』
『?!ちょ…ちょっと待って…!』
人の制止も聞かないで、あっという間にグラウンドへ飛び出す倉田さん。私は考えるよりも先に、慌てて叫んでいた。

