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第6章 海老原孝一の章

「俺もやるぜ！」

次に名のり出たのは体操部の『檜山』

彼は、学ランに風紀委員のたすきをかけたスタイルだ。



「恐ろしい学校だな…」

芹沢高校では自分にケンカを売るようなヤツはいないだけあって海老原は新鮮な気持ちであった。


檜山は、鍛え上げた跳躍力で壁を蹴り上げ、死角となる頭上から攻撃した。

廊下の天井に着かんばかりの跳躍だ。


「ぶほぉ…」

だが、海老原は頭上から迫る檜山に得意のハイキックで迎撃した。

着地を阻害された檜山はよろける。

そして、裏拳を食らって壁に吹っ飛ばされた。


「檜山！？貴様ぁ！」

今度は自分に向かってくる男に小池は木刀を振るって応戦した。