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電池切れ
第7章 42歳・・ルール違反
浮かれていた42歳。
この年は大変なこともあった。
父が亡くなった。
同窓会があった後、4ヶ月近く経った、
暮れの忙しい時期だった。
手遅れのガンが見つかってものの3ヶ月で、
父は75年の生涯を閉じた。
同窓会の時にみんなと交換した携帯電話の番号とメールアドレス。
好恵に父の事を連絡したら、他の仲間に連絡してくれた。
もちろん悟にも。
私が自分で連絡したかったが、
葬儀の準備に追われてできなかった。
通夜には大勢の同級生たちがきてくれた。
これからはこういう場で懐かしい顔と再会することが
増えるのかもね・・
と、弔問客に頭を下げながら、思った。
悟は告別式にも来てくれた。
幼なじみ。
それが私達の本来の関係だから、何も特別な感じではない。
母も、悟が見送ってくれることを喜んだ。
「悟くんもご両親大切にね」
母は、ハンカチで涙をぬぐいながら
悟の手を握っていたっけ・・

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