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電池切れ
第6章 42歳・・3度目の同窓会
あっという間に42歳。
前回の同窓会から10年もの歳月が過ぎていった。
30代は誰もが忙しく、変化の多い時期だったのだろう。
誰も同窓会をやろうと言い出すヤツは、いなかった。
同窓会の翌年、仲良し女子数人で
ランチをしようと一度集まったきり。
その時みなそれぞれに口にしていた言葉が
現実となった。
次は40過ぎだね、と・・
実際私も落ち着かない日々過ごした時期があった。
なかなか子供ができず、
その寂しさから夫に八つ当たりしたりと、夫婦の間が
ぎくしゃくしてしまった。いっそ別れようか・・
そんな口喧嘩まで仕出かしたが、
30後半に入り
私の中で子供をあきらめる気持ちがはっきりしだしてから、
徐々に落ち着いた。
夫は優しかった。
子供がいなくても2人で仲良く暮らそう。
彼の言葉にどれだけ救われ、幸せをかんじたことか・・
そうやって嵐にも遭遇した30代が終わり、
40を2年過ぎたその年に、
3度目の同窓会をやろうと和弘から電話をもらった。

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