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第12章 Scene.11

　
　あら、意外。

「無理矢理にでも引っ張ってくつもりなのかと思ってたわぁ」

「居なくなったのはエリスに考えがあったからだろ。
　オレらとムリに一緒に居ることはねぇよ」

　あら、イケメン。

　おマンコ濡れてきちゃう。

　何も考えてなかった事は黙っておく。

「てか、アナタもよくあの二人に付き合ってられるわね」

「まぁな」

　後頭部をガシガシ掻くのも、妙に様になってる。

「ヘンに懐かれちまったし、見てると飽きねぇからなぁ」

「自己中な正義感を振り翳さなきゃ良い子だとはアタシも思うけどねぇ」

「最初は止めてたけど、ムダだと分かってから諦めたわ。はっはっはっ」

「…周りの人の為にも諦めないで欲しかったわ………」

　さっきにしても、切にそう願う。

「で、いつまで居るつもりなの？」

「さぁなぁ。アイツ等の気が済むまで…じゃねぇか？」

　ゲンナリ。

　居なくなるまでヒッソリ過ごすのも性に合わない。

　やっぱり、出て行くしか無いかもしれない。

「エリスは此処にずっと居るのか？」

「………さぁね」

　言葉を濁した。