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第12章 Scene.11

　
「…ヤバい……ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ………」

　お金を返したい気持ちはある。

　けど、それ以上に関わりたくない。

　髪の毛の色は変わってる。

　タイミングが良いのか悪いのか、パイパンにもなってる。

　でも、エロボディにあのスケスケＶ字型水着を着てればバレるのは確実っぽい。

　あんな痴女丸出しの格好。

　風俗街を歩くオンナ達だって、もう少しまともな服装をしている。

「この儘やり過ごせたら……ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ………」

「ねぇ、この部屋……中まで丸見えよっ」

「うわぁ。プライバシー無いねぇ」

　ぎくっ。

　窓の外で立ち止まってるっぽい。

　どっか行って。

　早く。

　お願い。

　切に願う。

「エリスさんなら、悦んで入りそうだけどねぇ」

「あ、あの女【ﾋﾄ】は……み、視られると……こ、興奮するから、こういうトコに居るかも」

　アリス、鋭すぎ。

　てか、恥ずかしくてどもるなら言わなきゃ良いのに。

　そして、相変わらずリュウジは空気。