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第9章 Scene.08

　
「おい、またあのオンナ…」

「確か、午前中もあっちの公園で………」

「あの建物の影でも咥えてたって………」

　聞こえてくる。

「一発三万とかでヤらせてるらしいぜ？」

「あんなヤリマンビッチ…ほっとくのかよ…」

「同業者も目を付け始めたらしいぜ？」

　少し調子に乗りすぎたかもしれない。

　デパートも出入り禁止。

　この場所に留まる理由もない。

「…まぁ、何とかなるでしょ」

　アテなんて有るはずも無い。

　地理も分からない。

　心残りはシュウにお金を返せていない事。

　借りを作った儘なのは癪。

　だけど、此処まで噂になれば面倒くさい。

　相変わらず、こっちの人種を相手にすると、何時まで経っても綺麗にならないカラダ。

　精液の匂いを嗅ぎっぱなしになっていたら、また発情しちゃう。

　それはそれで良いんだけど………。


―――――――――


「おい、またらしいぞ？」

「あちこちで三人。彼処のデパートだけで三人だってよ」

「下半身丸出しで、息も絶え絶えだとか………」

「………どう考えても…あのヤリマンオンナ…怪しくね？」