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第7章 Scene.06

　
　にっこり微笑めば、やっぱり赤くなる男。

　その反応にムッとする女。

　面白い。

　チラッとスーツの男を見る。

「お、オレはたまたま持ち合わせが…だな」

　何も言ってないのにしどろもどろ。

　それでアタシと生ハメセックスしようとしてたとか、何処でヤるつもりだったのか。

　アタシは外でも何処でも良いんだけど。

「………甲斐性無し」

「うっ………」

　ボソッと呟いたら項垂れた。

　コイツはコイツで面白い。

「まぁ、借りを作るのもイヤだから………。
　仕方ないわね」

「えっ!?　ちょ………」

　指先で髪を軽く払いながらベッドからスクッと立ち上がると、男の戸惑った声。

　アタシも無一文だし。

　お金が必要。

　このエロボディなら、お金持ってそうなオヤジと何回かヤれば直ぐ稼げる。

　アナルファックもオーケーだから、同時に二本もヤってみたい。

「そ、そんなのダメだよっ」

「アンタ、体大事にしなさいよねっ」

　凄い反対された。