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あなたとふたり
第1章 ふたり
玲奈と私は帰り道のファミレスにより
御褒美と題して頼んだパフェをつついている。
「どう?康太君とは…?」
玲奈が聞く。
「えっ?普通だよ。なんで?」
「ならいいけど。ほら…遥香、康太君に
彼女が出来たって聞いてから元気ないから…」
「ハハっ。やだっ。そんなことないよー…」
ーーー図星。
そう。
あれは夏の始まり。
毎年、地元の夏祭りに
康太と玲奈と優ちゃんの四人で行く。
それくらい仲が良かった。
けど…。
今年は違った。
「ごめん…俺、今年は行けない。」
そう、メールが来た。
なんで?と聞く流れがおかしいのも解っていた。
わかった。残念と返せば良かったのも解っていた。
でも私は『なんで?』と聞いてしまった。
返信はなかなか来なくて
30分もすると短い短い一言が返って来た。
『彼女と』
それで解らない人はいない。
私はそれを、返信しなかった。

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