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第22章 偶然と必然

そう。


会ってしまったら…



康太を傷付けてしまう。



優ちゃんも傷付けてしまう。



そして、


私自身も

傷付く。




会いたい…

声が聞きたい…




でも

会ってはいけない…。






「遥香。本当に後悔する？」



「永井君ともう一生会えないかも知れないよ。


今ならまだ見つかるかもしれない。




康太君の事を考えてるのは解るわ。


でも、遥香！


ずっと永井君がそこにいるんでしょ！
ずっと、ずっと持ってくつもり？


あんたが本当に会いたい人は誰よ！？」



梨花子は私の胸の方を
ポンっと叩く。




…本当に会いたい人…




そんなの…ずっと変わらない…



「…私、探してくる…」


ベンチから立ち上がると
梨花子は笑顔でガッツポーズを作った。