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第14章 大きくなる不安。

4月。


新しい環境。




きっと楽しい大学生活が
送れると思ってた…。





甘かった…。




「うわ〜。囲まれてる〜」


大学のフロアーの吹き抜けから
一階を見下ろす。


「…本当だ」


見えるのは


もうすっかり見慣れた


イケメン君。



「永井君っ！明日のサークルの飲み会来ない？
特別ゲストで！」

「優〜！合コンしよう！」



飴に群がるアリのようだ…。




大学に入ってから

私服姿の優ちゃんは

制服姿の優ちゃんより何倍もカッコよくて

私なんて手が届かないくらいモテた。


康太も同じくモテた。


「はぁ〜」


「遥香の彼、疲れてるよ。」


……彼、じゃないけどね。




でも、ヤキモチやくよ。