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第12章 結婚

正式な承諾をいただき、圭一は、心底安堵した。

『ねぇ圭ちゃん、あたし、そろそろ帰りたい。』

『ん、えっ？！なんで？懐かしい実家なのに？』

『うん。安心したら、急に店が恋しくなっちゃった。』

『じゃあ、明日の夕方にでも、発つ？』

『うん！』


両親は名残惜しそうだったが、じゃあ、３月にね！って、送り出してくれた。


帰宅したのは深夜。
それでも、やっぱりここが落ち着いた。

『んー、さすがに疲れた。ちい、悪いけど、先に寝ていいか？』

『もちろん。お疲れ様！おやすみなさい。』

『ん…おやすみ…』

圭一は枕に頭が付くと同時に眠りに堕ちた。