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NEXT 【完結】
第80章 promessa

「稜、りょーーーう!」
体をかなりの勢いで揺すられて、目が覚める。
「ふぇ、な、に?」
「何、じゃないよ。起きて。ディナーの時間来るから」
「え、もう??」
体を起こそうとすると、自分の体に大きなバスタオルがかけられていたことに気づく。
空はすっかり夕日に包まれていて。
プールの周りはほとんど日が当たっておらず、肌寒いぐらいになっていた。
「寝てた?」
「寝てたじゃないよ。グーグー爆睡してたよ」
どうやら1時間以上も眠っていたらしい。
周りのカップルは皆居なくなっていて、ぽつんと2人残されている。
「ほら、一旦部屋戻ろ」
手を引かれて、なんとか部屋へと足早に戻る。
「着替える時間ナイから、水着の上にでも着て」
「えっ、そんなに?でもすぐ着替え...」
「何度も起こしたのにさー。誰かさんがぜーんぜん起きないからさー」
確かに気持ちよく眠っていたのを思い出す。
部屋につくと、言われた通り上にワンピースをかぶる。
羚汰は上にシャツを羽織っただけだが、水着自体がハーフパンツっぽいので違和感はない。
もちろん化粧も何もない。
部屋からホテル内のディナーの場所に向かいながら、髪をまとめなんとかボサボサを直す。
羚汰に連れられて最上階に行くと、ほぼテラスのディナー会場に到着した。
夕日が半分ほど沈んでいて、広い空と海とをオレンジ色に染めている。
「うわーーっ!綺麗!!」
なんとか夕日に間に合ったと、羚汰がほっとしている。
スタッフに導かれるまま、テーブルにつく。
既にほとんどの人がテーブルに座って景色と料理とを堪能していて、さっきのプールサイドのカップルもいるようただ。
座ってからも、ずっと景色を眺める。
そういえば、イタリアに来てから夕日を見ようと思いつつ、じっくり見る時間がなかった。
ゆっくり太陽が沈んで、辺りのグラデーションも合せて変化してゆく。
「すごいー。吸い込まれるね」
そう同意を得ようと羚汰のほうを向くと、同じく夕日を見ていたと思っていた羚汰が、ずっとこちらを見ていたことに気付く。
1人はしゃいでいたのが恥ずかしい。
「...何?」
「いや、楽しそうだなと思って」
いつの間注文したのか、ワインが運ばれてきて。
次いで前菜も運ばれてきた。
「乾杯しよ」
「うん」
体をかなりの勢いで揺すられて、目が覚める。
「ふぇ、な、に?」
「何、じゃないよ。起きて。ディナーの時間来るから」
「え、もう??」
体を起こそうとすると、自分の体に大きなバスタオルがかけられていたことに気づく。
空はすっかり夕日に包まれていて。
プールの周りはほとんど日が当たっておらず、肌寒いぐらいになっていた。
「寝てた?」
「寝てたじゃないよ。グーグー爆睡してたよ」
どうやら1時間以上も眠っていたらしい。
周りのカップルは皆居なくなっていて、ぽつんと2人残されている。
「ほら、一旦部屋戻ろ」
手を引かれて、なんとか部屋へと足早に戻る。
「着替える時間ナイから、水着の上にでも着て」
「えっ、そんなに?でもすぐ着替え...」
「何度も起こしたのにさー。誰かさんがぜーんぜん起きないからさー」
確かに気持ちよく眠っていたのを思い出す。
部屋につくと、言われた通り上にワンピースをかぶる。
羚汰は上にシャツを羽織っただけだが、水着自体がハーフパンツっぽいので違和感はない。
もちろん化粧も何もない。
部屋からホテル内のディナーの場所に向かいながら、髪をまとめなんとかボサボサを直す。
羚汰に連れられて最上階に行くと、ほぼテラスのディナー会場に到着した。
夕日が半分ほど沈んでいて、広い空と海とをオレンジ色に染めている。
「うわーーっ!綺麗!!」
なんとか夕日に間に合ったと、羚汰がほっとしている。
スタッフに導かれるまま、テーブルにつく。
既にほとんどの人がテーブルに座って景色と料理とを堪能していて、さっきのプールサイドのカップルもいるようただ。
座ってからも、ずっと景色を眺める。
そういえば、イタリアに来てから夕日を見ようと思いつつ、じっくり見る時間がなかった。
ゆっくり太陽が沈んで、辺りのグラデーションも合せて変化してゆく。
「すごいー。吸い込まれるね」
そう同意を得ようと羚汰のほうを向くと、同じく夕日を見ていたと思っていた羚汰が、ずっとこちらを見ていたことに気付く。
1人はしゃいでいたのが恥ずかしい。
「...何?」
「いや、楽しそうだなと思って」
いつの間注文したのか、ワインが運ばれてきて。
次いで前菜も運ばれてきた。
「乾杯しよ」
「うん」

