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束縛彼氏 ヒイロ君
第3章 お出かけ。
「俺の側を離れるなよ?」
先程言われた
そのセリフがまったく逆になっていた。
私が椅子に座って本を読んだり、
ソファに移動してテレビ見たりしてる横には
必ずヒイロ君がいた。
終いにはトイレ行ったり、
キッチンに飲み物とりにいくだけで
後をついていく彼。
離れるなよ?とか言っといて
さすがにこんなにも付いてくるとは……苦笑。
てか、離れないのはヒイロ君じゃない?
「ヒイロ君、トイレ位一人でいかせてよーー」
さすがに中までは入ってこないけど
ドアの前までついてくる。
「言っただろう?今日一日離れるなよと。」
いや、そうだけどさ。
同じ屋根の下にいるわけだし、
たかがトイレ行くだけなのにそれも
離れたと見なすの?
「いやー、でもたかがトイレなんだよ?
それも離れたと見なされちゃうの?」
「当たり前だ。一瞬足りとも離れるつもりはない。」
あんまりキッパリと言い切るもんだから
仕方ないからそのまま用を足したミズキ…。

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