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異常性愛
第22章 ギブ・アンド・ギブ  後編
  
溜息が出た。
力が抜けた私に優子が縋(すが)りついた。

『ねぇ、あたしみんな別れる。
 ディーだけにする。
 だから、だから、ねぇ!』

『いい。別れなくていい。
 そのままでいいよ・・・。
 
 なぁ優子、俺は大輔っていうんだ。』

『だいすけ・・・。』

『そう、大輔。
 
 俺はお前にママを見てたんだ。
 優しくて、柔らかくて・・・。
 お前が好きだよ。

 お前のおかげでママにも逢えた。
 お前と出会わなけりゃ、
 ママと一生逢えなかったよ。
 感謝してる・・・。

 俺には女房がいてて、
 愛してるんだ、すごく。
 子供も欲しい。
 実際、頑張ってる・・・。

 でも、俺はお前が好きだ。
 可愛くて仕方ない。
 惚れたよ・・・。
 誰にも抱かせたくない。
 自分のものにしたいんだよ。
 我侭だけど・・・そうなんだ。

 傍に居るって言ったよな。
 同情や慰めじゃない、
 ほんとに居たいんだ。
 
 遊びじゃなくなる。
 いつか必ず辛い思いをする。
 それが解ってて・・・。
 お前、ホントにそれでいいのか?』



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