この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異常性愛
第29章 相克
『今から真美ちゃんと話します。
出てきた結論に先生は異論を唱えない。
それでどうですか?』
『わかった。それでいい。
そうしてやってくれんか。』
『勝手 言いますが、許してください。』
私は頭を下げた。
『大輔クン、真美を頼む。
ところで子供は?
いつ、産まれるんだ?』
『来年の夏の初めぐらいでしょうか。』
『そうか・・・。
元気に出てくるといいな。』
私に子ができることに亭主は複雑な思いでいるのだろう。
言葉にいつもの傲慢さが無い。
『そうだ・・・・これ。』
私は胸ポケットから毛羽立ったケースを出した。
『こんな高価な物 受取れません。』
『今までの詫びだよ。』
違う。
これには亭主の別の意思が込められている。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


