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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~

まだ返信することがあるので、
わたしは、スマホに視線を落とした。
『>ですが、ななさん、貴女の内なる思いが、
淫乱なマゾ女の性癖を解放したい、解放してくれと突き上げられて、
こうしてメールで解決策を探しているんでしょう
それも、まだわからないんです。
私は、Mだと思うけれど、本当にそうなのか?
恥ずかしいから、Mを認めたくない自分も見え隠れしています。
文字で 淫乱なマゾ女の性癖…と書かれているだけで、
体は反応するからやっぱりそうなのかなぁ~。
でも、認めるのはいやだなぁ…。
と、行ったり来たり揺れ動いています。
>多分、貴女は勝てません。
Sの男性(私)の刺激ではなく、
自分の内面から湧きあがってくる願望には。
どうしてそう思われますか?
教えていただいてもよいですか。』
最後の一文が……気になった。
慎二さんではなく?
わたしの内面?
自分の願望に勝てない……。
ちょっと信じられなかった。
わたしは、自分の欲求を封じ込めてきたから。
ずいぶんと長い間……。
体は、もっと……と求めていても、
それを伝えることはできなかった。
恥ずかしい気持ちのほうが、
勝っていたのだ。
気持ちよくなりたいという欲求より。
その壁は、簡単には……砕けない
相当、頑丈なものだということは、
誰よりもわたしがわかっていた。
その壁が壊れるのだろうか。
主従関係の下には。
わたしは、スマホに視線を落とした。
『>ですが、ななさん、貴女の内なる思いが、
淫乱なマゾ女の性癖を解放したい、解放してくれと突き上げられて、
こうしてメールで解決策を探しているんでしょう
それも、まだわからないんです。
私は、Mだと思うけれど、本当にそうなのか?
恥ずかしいから、Mを認めたくない自分も見え隠れしています。
文字で 淫乱なマゾ女の性癖…と書かれているだけで、
体は反応するからやっぱりそうなのかなぁ~。
でも、認めるのはいやだなぁ…。
と、行ったり来たり揺れ動いています。
>多分、貴女は勝てません。
Sの男性(私)の刺激ではなく、
自分の内面から湧きあがってくる願望には。
どうしてそう思われますか?
教えていただいてもよいですか。』
最後の一文が……気になった。
慎二さんではなく?
わたしの内面?
自分の願望に勝てない……。
ちょっと信じられなかった。
わたしは、自分の欲求を封じ込めてきたから。
ずいぶんと長い間……。
体は、もっと……と求めていても、
それを伝えることはできなかった。
恥ずかしい気持ちのほうが、
勝っていたのだ。
気持ちよくなりたいという欲求より。
その壁は、簡単には……砕けない
相当、頑丈なものだということは、
誰よりもわたしがわかっていた。
その壁が壊れるのだろうか。
主従関係の下には。

