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喘ぐなら、彼の腕の中で
第18章 超ズルい

だめだ~~~!!
私の目から、涙がだぁ~っと滝のように流れ落ちる。
「……お前、いいかげんにしろ」
莉央が呆れたように、私の頭をくしゃくしゃと撫でる。
「~~~莉央が悪い!!」
「なんでだよ」
「超ズルい!!」
「はぁ?」
会社では向かう所敵無しの、誰もが憧れる営業一課のエースで
イケメンでHもうまくて、ここぞという時には痺れる程優しくて
でも実は
甘いのが苦手で、絶叫系に乗れなくて
極めつけに……
恋をしている自分の気持ちを、歪んでるって勘違いしちゃってる。
「なんなのよ、その絶妙なバランスは~~~」
「お前さっきから日本語めちゃくちゃだぞ」
「うるさい!
もう脳が麻痺してるから仕方ないの!」
「意味不明」
「私だって意味ぷ~よ!!」
「……落ち着け」

