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みんな同じ空の下
第30章 静かなる大捕物
リノが見る限り、彼らの武器は腰に提げた剣のみだ。
行進の列が彼らの前を通るまで、もうあまり時間がない。
リノは右手の親指と人差し指を咥えた。
(――いける!)
囃し立てるような周囲の指笛に混じって、リノは独特な音律のそれを鳴らした。
警備局内の人間にのみ伝わる、緊急時の合図だ。
同時に、リノは一気にシバ達との距離を詰め、真後ろにぴったりと張り付いた。
「――シバ・スニヤですね」
「…」
シバは何も言わなかった。代わりにナダが口を開いた。
「貴女は…」
ナダは動揺を隠せず、青ざめていた。
行進の列が彼らの前を通るまで、もうあまり時間がない。
リノは右手の親指と人差し指を咥えた。
(――いける!)
囃し立てるような周囲の指笛に混じって、リノは独特な音律のそれを鳴らした。
警備局内の人間にのみ伝わる、緊急時の合図だ。
同時に、リノは一気にシバ達との距離を詰め、真後ろにぴったりと張り付いた。
「――シバ・スニヤですね」
「…」
シバは何も言わなかった。代わりにナダが口を開いた。
「貴女は…」
ナダは動揺を隠せず、青ざめていた。

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