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みんな同じ空の下
第27章 身分
呼び出された家令は、すぐに駆けつけてきた。
「ハクト様、いかがなされましたか」
「王城へ早馬を出してくれ。第二王子、ハクト・レギが今より向かうと」
「…今からでございますか?」
慇懃な物言いだが、家令の口調は非難を孕んでいた。
「兄上とクガ・ダイ将軍に至急の用件がある」
ハクトの言葉に、家令は眉を顰めた。
「こんな夜も遅い刻限にですか。ハクト様、さすがに無理でございましょう。明朝、一番に…」
「……至急だと、言っている」
家令はハクトの静かな気迫に圧され、縮こまった。
「もし、兄上が会えぬと言うなら、クガにだけでも知らせるべき話がある」
まったく譲る様子のないハクトに、家令は「かしこまりました」と返答するしかなかった。
「……では、すぐに手配いたしましょう」
「ハクト様、いかがなされましたか」
「王城へ早馬を出してくれ。第二王子、ハクト・レギが今より向かうと」
「…今からでございますか?」
慇懃な物言いだが、家令の口調は非難を孕んでいた。
「兄上とクガ・ダイ将軍に至急の用件がある」
ハクトの言葉に、家令は眉を顰めた。
「こんな夜も遅い刻限にですか。ハクト様、さすがに無理でございましょう。明朝、一番に…」
「……至急だと、言っている」
家令はハクトの静かな気迫に圧され、縮こまった。
「もし、兄上が会えぬと言うなら、クガにだけでも知らせるべき話がある」
まったく譲る様子のないハクトに、家令は「かしこまりました」と返答するしかなかった。
「……では、すぐに手配いたしましょう」

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