この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
MonsterFucker(ライト版)
第2章 読みきり(中)
ハーピーは上空からライクに脚爪を向けて鷹のよう急降下した。
ライクは紙一重で見切り、後方に下がった。
ハーピーの一撃は大地を揺るがすような着地でもあった。
粉塵が舞い、視界が悪いと思ったライクはさらに後ろに下がり、無双正宗を構えなおす。
畑の砂煙が落ち着く頃には、ハーピーはまたも上空で羽ばたいていた。
逃げようとは思わないようだ。
再び、上空の風が突風に変わるのを感じだライクは、
「シルフよ、天使から風を奪うのだ!」
ライクは半妖精である。
風の精霊魔法を唱えると、ハーピーの周囲に白い空気の流れが生じた。
彼女は突然的に絶叫を上げて墜落する。
地面に背中から落ちたハーピーは、のた打ち回る。
そこに、ライクの剣がハーピーの喉元に突きつけられた。
「なっ!?」
常勝無敗のハーピーはあっけなく負けたことで放心状態となった。
多対一で勝利してきただけにショックも大きかったのだろう。
「かわいそうだが、捕縛する…」
ライクは華麗な動きで剣を鞘に収めると、腰のポーチからロープを取り出した。
ロープを見たハーピーは、我に返り―
「お、お願い! 逃がしてください」
ハーピーは泣きながら、捕縛を拒絶した。
彼女の運命は、火あぶりの刑である。
この村で盗みを働いた罪人は火あぶりという決まりがあるからだ。
「バカを言うな」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


