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デリヘル嬢 お客様日記
第6章 柿谷さん
柿谷さんはいじわるな痴漢なのだろうか、
それとも痴漢をしてつかまって、私に虐げられたい痴漢なのだろうか
体の大きな方のいじわるな態度はとても好きだ。
読んでいる方はわかると思うが、わたしはいじめられるのが好きなどちらかといえばMなのだ。
そろそろと近づいてくる足跡に期待と鼓動が高まる。
足をぎゅっと閉じ、壁に両手を付き、待つ。
はー・・はー・・
少し荒い息遣いが聞こえる。
どこにいるのか、気配が少し薄い気がした。
壁の前でぎゅっと目をつむり、荒い息遣いの場所を耳で感じ取ろうとした。
さわっ
なにかがおしりに触れた。
たしかに触れた何かの感触は、たぶん柿谷さんの手だろう。
手の甲でな触れただけだった手が、手の平で私のお尻の形を確かめるように片手で撫でまわす。
ビクッと肩がすくむ。
軽く抵抗をしてみる。
「・・やめてください・・」
小さな声で言ってみた。
これでやめるようなら強めな言葉で態度に出してみようと思った。
これで続けるなら、もう少し抵抗をしてみる。
そう考えていた。
私の小さな抵抗はどうやら無視されたようだ。

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