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第1章 桜宴香

　「ふぁっ！ぁぁぁぁッ……」

　進めていくと嬌声のトーンが上がり、奥に辿り着いた頃にはか細く掠れて声にならない声に変わっていった。

　ふるると小さく震える身体を押さえてゆっくりと腰を引いてから奥に打ち付ける。

　「んんんぅっ」

　ズン……ズン……

　彼女の纏わりつく熱い肉壁を感じながら。

　彼女の最奥を擦るように。

　今までにないくらいの快感。最高にキモチイイ。

　「はぁっ！みなと、さっ！奥、当たって……」

　半身を捩ってこちらを見る恍惚とした瞳。

　「奥、痛い？」

　本能に従うまま強く突いてしまって少し心配になって聞くと、彼女は

　「いえ、すごくきもち、いです」

　口の端を少し持ち上げた。

　乱れた女の顔。可愛らしいのにいやらしい。

　「さくら……」

　彼女の上半身を持ち上げるようにして抱きしめ首筋に唇を這わせる。

　「はぅぅっ！ン！」

　それだけの刺激で震えてしまうのがとても愛おしくなる。

　後ろから速いリズムで突きながら胸を揉みしだき、ツンと尖った先端を指で捏ねる。

　「あっ！湊さんっ！いいっ！」

　そんなことを言われたから腰が止まらなくて。　

　「あっあっあぁっ！イク！ど、しよ、イッちゃう！」

　「イッっていいよ」

　「ふぁぁっっっ!!!!」

　ズルリと自分自身を引き抜いて、大きく揺れた彼女の身体を支えた。