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だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて

「髪、乱れてる。誰かと。
…アイツと会ってたんじゃないのか、華子」
―――私、ようちゃんに疑われて…る?
陽輔に抱かれて…心地好い気だるさに包まれる華子に浴びせられた、陽輔からのいきなりの言葉。
その言葉に、おもわず華子は洋輔の方に視線を向けた。
―――よう、ちゃん、なんで?
…なんでようちゃん、そんなひどい事言うんだろう。
陽輔の言葉にショックを受け、大きく目を見開いた華子の瞳に映る自分を覗き込んだ陽輔の顔。
その怒っている表情の奥で揺れる瞳に、さっきから華子がずっと気になっていた切なげな光が浮かんでは消えた。
「だ、誰とも会ってないよ」
「華子の嘘つき」
「う、嘘じゃない」

