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第7章 満たして

「もったいないと思うがな。こんなに怜に忠実な子はそうそういないんじゃないかなぁ。」
錦は怜の尊敬に値する人物だ。そこまで言われては安易に切り捨てることはできない。
「…屋良がどれだけ怜の事が好きなのか、教えてやろうか。」
ニヤリと笑うと錦は怜の耳元でなにやら喋り出した。
怜の不機嫌な顔はだんだんとほころんでゆく。
「…いいわ。私が許す気になるかわからないけれど、試してみる価値はありそうだわ。」
「じゃあ、そういうことにしよう。」
二人の間で何かが決定した。
それは屋良にとっては信じがたいことであった。
「きょうすけ。こちらへ。」
怜はまたもやよくわからないままに呼ばれる。
すると少女はふんわりとしたドレスをゆっくりと脱ぎ始めた。きょうすけに見せつけるように、だ。