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第6章 新たな主

「う…うぁ…！！」
快楽で自分の体が思うように動かせない。
思考ですら、錦に操作されているようだった。
今にも引き裂かれそうな錦を受け入れている口が、びくびくと痙攣しているように蠢く。
きょうすけは泣き声の様な喘ぎを漏らしながら、また自らの体を揺すった。
「ハァ！！ンッ！ンッ！」
「キモチイイ。…ほら、下向かないでこっちを見ろ。」
必死にうつむきながら動いていたきょうすけは、顎を上げて錦に顔を見せた。
食いしばった口からは唾液が滴り落ち、汗ばんだ額には無造作に前髪が張り付いていた。
薄く開いた目が、ドキっとする程艶やかだった。
錦はローターを更に強く押し付ける。
きょうすけが仰け反って、錦の腹に爪を立てる。
支える様に錦がその手を引き剥がし、空いている左手で握りしめた。