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第5章 美奈の覚悟

「え…え？……」
未奈には理解できなかった。
きょうすけの願望を受け入れる覚悟を決めかねる要因。
きょうすけが他の女の人と関係を続けるのを認めろと言っている。
思わず顔が引きつった。
「…それは……どういうこと…なのかよくわかりません…」
そう言わざるを得なかった。
「…そうか。」
きょうすけは未奈から手を離し、樹にポケットから取り出したピンクの首輪を着用させた。
樹は嬉しそうにその首輪の存在を受け入れている。
「それは当然なのかもしれないね。」
樹は首輪を付けてくれたその指を音をたてながらしゃぶった。とても美味しそうに、丁寧に。