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ダディisサディスト
第33章 5時間前と現在
「パパ?今日は、ママ居ないんだよね…寂しいなぁ〜…」
「――――…ウン…そうだね」
何故か…
小声になった―――――…
ナツが居ない家に…
史朗と帰る―――――――…
初めての事で…
本当に寂しく感じた―――…
ナツ――――――…
今頃…
独身気分を味わっているのだろうか……
そんな…ガラにも無いことを考えていたら――――…
史朗が繋いだ手をグイッと引っ張る―――――…
「北山さん?ですか?」
俺と史朗の横に……
見覚えのある車が停まり―…
スーツ姿の男性が降りてきた――――…
「北山さん?良かった……
何度か連絡したんですが、繋がらないから―――…」
時間差はあったが……俺はそのスーツ姿の男性が誰か…解った―――――…
勤めている会社の…親会社の秘書“緑川さん”だ…
「え?あっ…緑川さん?
ど〜…したんですか?」
緑川は、安堵した顔をみせ…
慌てた口調で…俺に話し始めた―――…

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