この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第4章
息を吐きながら、今度は奥深くまで兄を導いてみる。
付け根に向うほど、太さを増すその逞しさに、
先程まで自分で愛していた膣口が、じんじん痺れて。
「はぅっ も、やぁ……、ふといぃ~~」
甘ったるい憎まれ口を叩きながら、ヴィヴィは更に奥へ奥へと昂ぶりを銜え込んでいく。
ようやく行き止まりまで入ったらしく、こつりと最奥を穿たれた感触に、一瞬 竦み上がったヴィヴィ。
少しだけ挿入を浅くして、また腹筋の上に両手を置き、
今度は脚の付け根に膣口を擦り付ける様に、前後に動けば。
「ん……?」
薄い唇から漏れたのは、小さな疑問の声。
なんか、チクチクするのだ。
兄の付け根辺りが。
不思議に思ってスカートの裾をたくし上げ、匠海の無毛のそこに視線を落とせば。
よおく見ると、小さな黒い棘がちょんちょんと生えていた。
「い、痛いんですけど」
剃り残しを指先で辿りながら指摘すれば、
「だって、しょうがないじゃないか。あの日以来、剃ってなかったんだからね」
眉尻を下げた匠海は そうは言いながらも、申し訳無さそうにヴィヴィを見上げていた。
5日間、剃っていなかった付け根は、当たり前だが陰毛が伸び始めていて。
「もう、剃るなら剃る、伸ばすならちゃんと伸ばして」
薄い唇を尖らせて抗議する妹に、
「分かった。明日から毎日剃るよ。ヴィクトリアのために」
兄は心底うっとりした声音で、誓いを立てていた。
(いや、瞳子さんは、このチクチク……大丈夫なの?)
一瞬 頭を過ぎった疑問。
けれどヴィヴィは金色の頭を振って、仕様も無い疑問を頭から追い出した。
匠海の躰が必要なだけだ。
決して心は求めていない。
だからこれは “不倫” なんかじゃない。
じゃあ “セフレ” ――?
ううん。
自分には “兄の太いもの” が必要なだけ。
触れて欲しくも、キスしても欲しくも無い。
そう、だから、
この関係は、
セフレにさえ、及ばない。
上下にリズミカルに跳ね始めたヴィヴィ。
単調な抜き差しは、別に兄を愉しませたい訳じゃ無い。
ただただ、気持ち良くて。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


