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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第6章 真実を知る瞬間
「嫉妬なんかしてません。第一、何で私が嫉妬しなきゃいけないの? 嫉妬って、普通、好きな男にするものでしょ」
「おい、お前!」
 法明が蒼白な顔で怒鳴った。
「お前、この期に及んで、そういうことをいうか」
「あなたは皇帝でしょう。皇帝は幾らでも好きなだけ妃を持てるんだもの。後宮の女は皆、あなたの命に従わなければならないわ。あなたこそ嫌みよ、いちいち新しい妃を迎える度に、私に意見を言わせるつもりなのかしら」
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