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彼女は思い通りにいかない
第7章 約束の2月
「志織」
俺の声に志織がはっとしたようにこちらを見た。
みるみるうちに潤む瞳。
だけど隣にいる男の存在に気づいたんだろう。
慌てて涙を拭っている。
「志織?こちらの人は知ってる人?」
「あ、えっと…」
「従兄弟の佐々木です。ちょっと香……志織のお姉さんに頼まれて」
「ああ、香さんの。じゃあ僕はこれで。じゃあね、志織。またメールする」
「う…うん…」
なんて爽やかな男なんだろう。
これが田中みたいな嫌な奴だったら迷うことなく奪えるんだけど。
俺の声に志織がはっとしたようにこちらを見た。
みるみるうちに潤む瞳。
だけど隣にいる男の存在に気づいたんだろう。
慌てて涙を拭っている。
「志織?こちらの人は知ってる人?」
「あ、えっと…」
「従兄弟の佐々木です。ちょっと香……志織のお姉さんに頼まれて」
「ああ、香さんの。じゃあ僕はこれで。じゃあね、志織。またメールする」
「う…うん…」
なんて爽やかな男なんだろう。
これが田中みたいな嫌な奴だったら迷うことなく奪えるんだけど。

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