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彼依存
第4章 秘め事
どっちが好き…?
そんなの選べない
どっちも好きなのに…
そう言ったんは君やで。
上手くいってたやん…
それはずっと変わらない約束。
置いてきた思い出は
大き過ぎる…
「にしてもなぁ
我慢するのも大変やわ
目の前に居てるのに」
大切な事だけ綺麗に忘れた。
大切だったからこそ
忘れて無かった事にした。
楽になりたかった。
楽にはさせないけど。
忘れたならもう一度
この手で思い出させてあげる。
藍が好きだった
甘い蜜で満たしてあげるから…
「それが藍ちゃんの為なら
俺は陸を裏切らんよ…」
閉じられたパソコンは
過去を振り返るのに
十分過ぎる思い出が
詰まっていた。

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