この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
マネキンなカノジョ
第5章 カノジョとお使い
「ただいま戻りましたぁ」
同僚が一人、疲れた雰囲気で戻ってきた。
「いやぁ…。いきなり雨降り出して………」
「…課長?」
横目で課長に視線を向ける。
「あ、いや…。分かってる…から………」
今戻ったのは、社用車を使っていた同僚。
自ずと、一台は社用車があるはずになる。
「と、とにかく…。迎えに行っても良いから……」
課長の言葉を全部聞くまでもなく、既に出掛ける準備を終えていた。
「じゃあ、そういう事で……」
部屋を出ていくまで、課長の顔色は悪い儘だった。
急いで車に向かう。
「あ、美奈。あのさ…あの件……」
途中でアイツと会う。
悪いけど今は話してる暇は無かった。
…てか、確か…外出じゃなかった?
「…おーい。あの件さぁ…」
何か言ってるけど、素通りして駐車場に向かう。
「…俺…何か…した?」
悄気たアイツの呟きなんて聞こえてなかった。
「…うわ…」
外に出たら、バケツをひっくり返した様な大雨。
…明日香…大丈夫よね…?
取り敢えず、明日香が向かった会社に車を走らせた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


