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執事とお嬢様の禁断の模様
第9章 あなたがいない未来
「お言葉ですが、そのように思い詰めてしまっていては
お身体に障ります。
もう少し力を抜いてみてはいかがでしょうか…?」
「っっ……それはわかってるけど……」
この先会えないかもしれないのに、
そんなこと今の私にはできない……
だって、すごく不安なんだもの……
不安で押しつぶされそうで、時々それが怖くなる。
そんな私を心配そうに見る京子さん。
「お嬢様は今…悲観的になっていらっしゃるのだと思います。
前向きにと言っても難しいと思いますので、
少し秀一さんのことをお忘れになってみては…?」
「っっ……!!」
その瞬間、背筋が凍り、心臓が止まった。
自分でもよくわからない感情が込み上げ、
身体が恐怖でわななく。
「……秀一のことを忘れる…って、どういうこと…?」
「……!いえ、ただ他のことを
考えてみてはどうかと…「いや……!!」
「っ……?!」
京子さんは驚いたように私を見ている。
自分でもなんでこんなふうに
必死になってるのかわからない。
ただ、なぜかものすごく不安だった。

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