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執事とお嬢様の禁断の模様
第7章 終わりと始まり



「あら…泣いちゃった? 
アハハッ、まったく最近の女は涙腺が弱いわねぇ…」

「っ……」

「泣く女は面倒くさいわよ? 
まぁ…わざと泣くっていうのもあるけど」




 先生は般若のような笑みを浮かべて、
横目で私を見ている。



「男は、いつもは泣いたりしない
女の涙に弱いのよ。

もしかしてあなたも…秀一さんのこと、
泣いてオトしたんじゃない?」

「っ……!」

「…図星かしら?」



 フフンと得意げに鼻を鳴らす先生。


 確かに泣いたけど…オトしたわけじゃ……




「泣いてオトすなんて、あなたも意外と策士なのね」

「っ…違います……」


「へぇ…どこが違うの? 
かけらも思ってなかったって、証明できるの?」

「っっ……」



 言い返せない……


 悔しい……!






 コンコン








「っ……?!」




 なぜか、ドアをノックする音が聞こえた。




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