この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
執事とお嬢様の禁断の模様
第7章 終わりと始まり
「…あなた…今、
秀一さんのこと考えてるでしょ?」
「っ……!」
「…やっぱり」
見下すような鋭い瞳で、私をじっと見つめる菜摘先生。
それに少し背筋がゾクリとする。
「あなたは……
自分のことしか考えてないのね」
「えっ……」
「あなたなんかに想われる、
秀一さんの気持ちも考えてみたらどうなの?」
「っ……」
失礼しちゃう……
秀一はちゃんと、私のこと想ってくれてるもん…
……でも、本当にそうなのかな……?
もしかしたら……ううん、
私は確実に秀一の重荷になってる……よね。
「秀一さんだって、迷惑に思ってるんじゃないの?」
「っっ……」
余裕な表情の先生。
まるで私の考えてることわかるみたいで、
気持ち悪い……
でも…先生の言う通りかもしれない……
私はうつむきながら膝の上で、拳を強く握った。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


