この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
執事とお嬢様の禁断の模様
第6章 真相
「ごちそう様でした」
ガタン…
私は夕食を食べ終わり、
イスから立ち上がった。
秀一はちらりとお皿を見て、
心配そうに私を見つめる。
「…今日も、あまり召し上がらないのですね」
皿を見ると、確かに半分以上残っている。
3分の2に近い。
ふぅっとため息を吐く私。
「だって、食欲ないんだもの」
「…今日は、お嬢様の好物を
出したはずなのですが…それでも残されるのですね」
そう言ってますます心配そうに私を見つめる秀一。
それに対して私はそっけなく言う。
「好きなものでも…
食べたくないときもあるの」
「ですが、最近顔色もすぐれないようで…心配です」
「っ…ほうっておいて」
「…申し訳ありません」
辛そうな顔の秀一。
少し胸が痛む。
私はそれもお構いなしに、
足早に自分の部屋に向かった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


