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迷路・・・Ver.K
第9章 駆け引き
「あら~今日は
マシロちゃんと、お2人?」
そんな
意味深な言い方すんなよ
ママ
「ユウヤはちょっと
ヤボ用だ」
「あら残念。
ユウヤの顔見たかったわ~
あたし、ユウヤの顔
好きなのよ(笑)
時々、いたずらな顔するじゃない?」
「・・そうか?」
「あれがたまんないのよね~」
・・俺もだよ・・ママ。
そんな会話をしている間に
カウンターに座る
俺とマシロの前には
箸やおしぼり
小皿にのった料理が
並んでいた
「いっぱい食えよ?」
そうマシロに
声をかけると
マシロは
大きな黒眼で
俺を見て
「はい」
と、うれしそうに
返事をした
マシロは
俺に気をつかってるんだろうか・・
ほんとに
なんとも思ってないですから
気にしないでください
とでも言うように
あの夜の話をした後から
マシロは
妙に・・俺に笑顔を見せるようになった
あんなに
クールだったのに
今朝から
マシロは
よく笑っていた

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