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~散花~
第48章 散花

白いつややかな肌。
たわわな乳房。
くびれた腰。
無毛の丘。
閉じた縦線。
「血の滲むような思いで磨いた身体です」
「ん…わかった…から、もう、よい」
蒼牙は目を逸らした。
玉蘭は寝台に這い上った。
「おいっ、無礼者!」
蒼牙が声を上げたが、玉蘭は怯まなかった。
「いい加減にせぬか。そういうことは、明日明後日、弟とやればよいことであろう」
「いいえ」
四つ這いで蒼牙に一歩近づく。
「あなたに見ていただきたいんです」
「もう見た」
「もっと、しっかりと」
また一歩、蒼牙へ近づく。
「あなたには、そうする義務がある」
さらに一歩。
蒼牙が額に冷や汗を浮かべ、のけ反った。
玉蘭は逃がさなかった。
まるで玉蘭の視線に魅せられたように、蒼牙は身動きとれなくなった。
玉蘭は、ゆっくりと蒼牙に手を伸ばした。

