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第24章 　運命

｢鎮まりなさい！　帝の勅書の御前ですよ｣

女官長がこめかみに青筋を立てるほど、座敷はざわついていた。

想像していた以上の位階を賜り喜びを隠せない乙女の矯声。

まあだいたいこんなものでしょ、と達観しながら丸めた巻物で肩をトントンする乙女。

思ったよりも下位だったのか深い溜め息とともに、がっくりと肩を落とす者。

采女に叙された者は人目も憚らず悲歎する。床に突っ伏して悔し涙を流す同輩の姿に、玉蘭は胃をキリキリと締め上げられた。