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第24章 　運命

｢この三ヶ月間、あなた方は選女のためによく学び、よく修行を積み、帝への忠義を示してきました。畏れ多くも陛下におかせられては、その忠義に対し後宮における位階を以て報いて下さるわけです｣

女官長は傍らの文机に載せられた巻物の束に注意を向けた。

薄紅色の装幀が漆の軸に巻かれており、乙女の数と同じだけある。

｢こちらは、畏れ多くも陛下の御璽を賜った勅書です。ここに、本日よりあなた方が務めることになる職位が記されています。女官長から授与せよとの陛下の仰せゆえ、今から一人一人に授けます。くれぐれも騒いだり取り乱したりせず、謹んでお受けするように｣