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第26章 夫婦

主と麻以の関係は、お互いを過剰に思い合い、その結果、知らず知らず傷つけていることが多かった。


『来年は結婚10周年だね。』

『そうね。ビックリするほど噛み合わない私達だったわね。』

『そう、特に最初の3年間は本当に傷つけ合っていたね。』

『でも、その後からはとっても幸せな夫婦になったわ。今とっても幸せよ（笑）』

『愛しているよ、麻以。』

『愛しているわ、御主人様。』


唇を重ね、身体を重ねた。


『ねぇ、目隠しして。』

『いいよ。スリルが欲しくなったのかい？』

『えぇ、ケモノになりたいの。触ってみて。』

麻以の蜜壺は崩壊したかのように溢れていた。